金利の違いによる総返済額の差とは?
「フラット35」という商品は、全国のどの金融機関でも採用されていて、融資条件も同じですが、金利幅については最低2.962%〜3.52%まであります。
さらに、固定金利選択型については、それぞれの金融機関が決めているわけですから、同じ返済期間でもその金利幅は様々です。
この金利の違いによって、返済金額には大きな差が生じますので注意が必要です。
同じ返済条件であるなら、できるだけ低金利を選びたいところです。
フラット35を利用して、3,000万円を35年返済で借りる場合はどうなりますか?
フラット35を利用して、3,000万円を35年返済で住宅ローンを組んだ場合の金利差は次のようになります。
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借入金額 |
返済期間 |
金利 |
毎月返済額 |
総返済額 |
X銀行 |
3,000万円 |
35年 |
3.16% |
118,150円 |
4,962.3万円 |
Y銀行 |
3,000万円 |
35年 |
3.26% |
119,851円 |
5,033.7万円 |
X−Y |
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-0.1% |
-1,701円 |
-71.4万円 |
上記は、全期間同一金利と仮定した場合に、総返済額はどう変わるのかをシミュレーションしたものです。
これをみると、金利差はわずか0.1%ですが、毎月返済額は1,701円の差が生じ、これが積み重なって、最終的な総返済額では71万円もの差が発生しているのがわかります。
今後の経済情勢からみても、金利は上昇していく気配が濃厚ですし、しかも通常、適用される融資金利というのは融資実行時点のものですから、日頃から金利の動向には関心を持っておきたいところです。 |