親から借金するときに注意しなければならないのはどのような点ですか?
親から借金するときには、それが贈与とみなされないように注意する必要があります。
具体的には、借用書の作成、金利の支払い、返済の記録、返済期間の設定、返済金額などに気をつけるようにしてください。
借用書の作成とは?
親子間の貸し借りあっても、金融機関で借入する際の契約と同じように「金銭消費貸借契約書」を作成するようにします。
契約書には次の事項を記載し、借主と貸主が署名捺印して収入印紙を添付しなければなりません。また、経費はかかっても公正証書で作成すると万全です。
■借入日付
■借入金額
■金利
■返済方法
■返済期限
金利の支払とは?
金利については、市場金利や一般の金融機関の金利を勘案して、常識の範囲内の金利にします。このとき、あまり低い金利にすると、実質的な贈与とみなされてしまいますので注意してください。
返済の記録とは?
実際の返済については、毎月一定の日に一定の金額を返済することにし、振込みで記録をとっておくようにします。
これは、あるとき払いで金額もばらばらという場合、実質的に贈与とみなされる可能性があるからです。
また、利息についても半年毎とか1年毎というように返済方法を決めて支払わなければなりません。
返済期間の設定とは?
返済期間については、親が70歳のときに35年間の借入れなどというケースは実質的に認められない場合がありますので、借金を完済するときの親の年齢が75歳~80歳になるように設定します。
返済金額とは?
返済金額については、金融機関の住宅ローンを利用する場合には、それらのローンも合計して、返済可能と思える金額にします。
このとき、年収から判断してあまりに返済金額が多いと返済する意思がないものとみなされてしまいますので注意してください。
ちなみに、一般的な返済比率は年収の40%までです。 |