「金利ミックス型」の住宅ローンというのはどのようなものですか?
「金利ミックス型」の住宅ローンというのは、借入金のローンの半分を固定金利型、もう半分を変動金利型というように、1本のローン契約で2種類の金利を組み合わせるもので、民間金融機関の中で採用しているところがあります。
ちなみに、借入金をフラット35(固定金利)と民間融資の変動金利を組み合わせることで、実質的に「金利ミックス型」となりますので、自分なりに工夫してみましょう。
「金利ミックス型」の住宅ローンのメリット・デメリットは?
固定金利型は、変動金利型よりも金利が割高ですが、期間内は金利が一定なので、元金の減少が確実に図られます。
一方、変動金利型は、金利上昇期には利息の支払いが増えるので、借入残高が減らないなど返済計画が立てづらいというデメリットがあります。
しかしながら、初回の金利は固定金利より低く設定され、金利下降期には元金返済に多く充てられ、借入残高の減少につながります。
というように、固定金利型と変動金利型にはそれぞれメリットとデメリットがあるわけですが、それらを50%ずつ組み合わせて、メリットとデメリットを補えるのが「金利ミックス型」の住宅ローンということができます。
一方に片寄らない返済計画の立て方は?
「変動金利型」、「固定金利期間選択型」、「上限金利設定型」のそれぞれの切り替えの条件については、次のようになっています。
■「変動金利型」
「変動金利型」は、年2回金利の見直しを行いますが、5年間は金利が変更しても元金分と利息分で調整するので毎月返済額は変わらずに、5年後に新返済額※に変わる仕組みです。
このとき、変動金利型から固定金利型、上限金利設定型への切り替えができます。
※旧返済額の1.25倍が上限です。
■「固定金利期間選択型」
「固定金利期間選択型」は、一定期間が固定金利になります。
そして、期間終了時点で変動金利型、上限金利設定型(設定している場合)、または再度の固定金利期間選択型のいずれかを選択することになります。
■「上限金利設定型」
「上限金利設定型」は、設定された上限金利の範囲内で金利が変動する仕組みで、急激な金利上昇時の際にメリットがあります。
他の方式への変更は期間終了後に限定されます。
以上のような条件で切り替えができますが、ローンを固定金利型と変動金利型を半分ずつ採用した「金利ミックス型」でしたら、一方に片寄ることを防いで、自分のライフスタイルに合った無理のない返済計画が立てられますので、検討してみてください。
金利ミックス型の注意点は?
変動金利型以外のタイプは、選択した期間中の変更はできませんので、経済状況を予測して選択する必要がありますので注意が必要です。
また、変動金利型以外のタイプは、期間終了時に金利切換え手数料が必要になります。 |